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 東横イン 不正8府県16件に 本社が改造指示
'06/1/28

大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」(東京)のホテル不正改造問題で、同社の加藤敏子営業企画部長は二十七日、横浜市役所で会見し、開業前の改造を前提に以前から完了検査を申請していたことを明らかにした。島根県出雲市や大阪市のホテルでも身障者用客室を会議室に改造するなどの法令違反があったことが判明。法令違反が疑われるケースは共同通信のまとめで八府県十六件。同社の西田憲正社長は同日夕、全国に計百二十ある系列全ホテルを調査、結果を来週中に公表する意向を明らかにした。

会見で、加藤部長は「東横イン横浜日本大通り駅日銀前」(横浜市中区)について「準備途中で駐車場をなくしたいと思った。違法性は認識していた」と自らの発案で具体的に指示したことを認めた。

条例などで設置が必要な身障者用客室を更衣室などに転用した点については「スペースが取れない場合は以前から、完了検査を通してから転用すればいいと考えていた」と説明。約三年前から開業準備を担当した五十―六十件のうち、不正改造した件数は「即答できない」とした。

また出雲市の「東横イン出雲市駅前」は昨年六月七日に開業。市が同月一日、条例に基づき完了検査をした際は一階に身障者用の客室が一室あったが、約一カ月後、会議室に改造し、正面玄関前の視覚障害者誘導用の点字ブロックもオープン直前に撤去した。本社が改造を指示したという。

条例は五十室以上のホテルに、身障者用客室の確保と誘導ブロック設置を求めている。罰則規定はないが、出雲市は二十七日午後、立ち入り検査した。誘導ブロックの撤去は、建物のバリアフリー化を義務付けた「ハートビル法」違反の可能性もあるという。

このほか、大阪市、松山市、長崎市などの系列ホテルで身障者用駐車スペースの標識がなかった。兵庫県姫路市のホテルは、完了検査後に点字ブロックをはがしていたことが判明。神戸市、鹿児島市などのホテルも法令違反が見つかった。横浜市は不正改造が分かった二ホテルを立ち入り検査した。


「やってしまったことは仕方ない」 東横イン社長一問一答

'06/1/28


「東横イン」のホテル不正改造問題で、西田憲正社長(59)は二十七日の午前と午後、東京都大田区の本社で記者会見。違法性を認識しながら改造していたことを、時折笑顔すら見せながら釈明した。主な一問一答は次の通り。

 (午前九時からの会見で)

 ―改造した経緯は。

 「工事の前に営業企画から相談があり、許可した。図面は見ていない」

 ―改造した理由は。

「身障者用客室は年間一―二人しか利用がない。駐車場があると見栄えが悪く、客の使い勝手も悪いと思った。やってしまったことは仕方ない」

 ―条例違反の認識は。

「認識はあったが行政指導で終わると思っていた。時速六十キロで走るところを六十七、六十八キロで走っていいと思っていたのは事実。条例違反は免れない。警察に捕まったらしようがない」

 (午後四時からの会見で)

 ―ほかに不正改造したものはあるのか。

「ドアの向きを変えたりカウンターをずらしたり、それらを含めれば何カ所かあるんじゃないかな」

 ―複数のホテルで不正が明らかになったが。

「大変なことになっちゃったな、と思っている。すべてのホテルに調査を指示した。報告が上がり次第、来週中に公表したい」
西日本新聞ニュース


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