●広辞苑第5版
しょう‐がい【障害・障碍】
1)さわり。さまたげ。じゃま。「―を乗りこえる」
2)身体器官に何らかのさわりがあって機能を果さないこと。「言語―」
3)障害競走・障害物競走の略。
●実用新国語辞典
1)物事の妨げ。じゃま。
2)さわり。故障
●大辞林第二版
1)物事の成立や進行の邪魔をすること、また妨げること
2)身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと、
またはそのような状態
3)「障害競争」の略
障害者と相対して健常者と、表現されます。
◆「健常者」・・心身に障害の無い人。
日本では法的には、
障害者=身体障害者+知的障害者+精神障害者とされています。
(身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、精神保健福祉法)
海外では
身体障害者 a physically handicapped [challenged] person.
身体障害者 a disabled person ; the (physically) handicapped.
普通は handicapped. と言うようです。
handicap は ハンディキャップ であり、
handicapped. は ハンディキャップをもっている人
戦前は、「障碍」という表記が一般的だったそうです。戦後、国語審議会で当用漢字
が制定されて以来、「障害」と書かれるようになったとのこと。
「害」よりも「碍」の方が幾分易しさを感じますがそれでも「他人」或いは「社会」
を「妨げる」望まれぬ存在というニュアンスが残ります。
そこで「障がい」という表記が、特に一部の知的障害を持つ人達の家族の中で使われ
ているようです。
「障害」、「障碍」、「障がい」、いずれにしても、「障害者」という特別の集団が
いないことを知って欲しいですね。
「障害」は、それを有する人を生きにくくしている社会資本や社会構造の側が当事者
を「障害」している要素も含まれるということで、「障害のある人(方)」、例えば
視覚障害者を「視覚に障害のある人(方)」という言葉使いをされている場合もある
また、こういう意見もあります。
障害をもつ人の生活や人生を、障害をもたない人の尺度で、人と人を比べて「障害」
と呼ぶのは危険なのかもしれません。たとえば、生まれつき目の見えない方は、その
暮らしが普通であり、「見えるもの」「感じるもの」も違うわけですよね。ましてや、
障害を安易に幸、不幸で語るのは大変危険です。
何を不便、不自由と感じるか、障害をどうとらえるかは、人それぞれだと思います。
障害のとらえ方は千差万別であり、障害をもつ人、つまり「障害者」という定義の人
間はいないということではないでしょうか。
人間は人間。「障害」という言葉は必要かもしれませんが、「障害者」という言葉は
いらないのかもしれません。
障害者手帳は人間を障害者という区分に分けるものではなく、福祉サービスを受ける
ための単なる会員証だと思います。
障害者手帳所持者はいても障害者はいないのでは?
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こんな話があります。
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そのむかし、イギリスのパブでお酒を飲んでいた男たちは、
お金があるときは多めに・・・
お金があまりない時は払えるだけ・・・
パブに置かれた帽子の中にお金を突っ込んでました。
酒代を下回る金額を払えない人がいても、仲間の誰かが不足分をカバーする金額を払
ってくれて、みんなが一緒に楽しいひとときを過ごしたわけです。
手(ハンド)を帽子(キャップ)の中(イン)に入れ、お金を払う・・・。
「Hand in a cap」
つまり、ハンド・イン・キャップが転じてハンディー・キャップとなったというわけ
です。
ゴルフにおけるハンディー・キャップもこれに由来しています。
スコットランドで広まったゴルフ(1300年代)は、老若男女を虜にしました。
ゲームが終わると、男たちは居酒屋で、その日のプレーの話に花を咲かせた。
でも、金持ちもいれば貧しい人もいる。
誰が何杯飲んだのか、酔うほどに勘定が混乱してきます。
そのとき1人の賢い人がこんなことを提案した。
あらかじめ、自分の飲み代を帽子の中に入れておこうじゃないか。
余ったら分配すればよし、不足なら金持ちにあとは任せよう。
そこで全員、テーブルの上に置いた帽子に手を突っ込んで事前に飲み代を納めること
にしました。
その瞬間、均等と平等の精神が確立された。
また、技量が足らないゴルファーにハンディー・キャップを与えれば、上級者と一緒
にプレイできるようにしたのもこの精神から・・・・
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こういう考え方【こころ】の世の中になれば差別も少なくなるのではと思います。
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