第一章 雇用 |
第二章 公的サービス(公共交通機関) |
第三章 民間の施設・サービス |
第四章 電話 リレーサービス |
第五章 救済措置 |
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バークレーやオークランド市などがあるアラメダ郡のバス会社「ACトランジ ット」の路線バスには、車いす用のリフトがつき、車内には車いすを固定する スペースが二カ所設けられている。 サンフランシスコ湾岸地域の高速鉄道・バートは、全駅にエレベーターがつき、 車両とホームの段差もなく、車いすのビジネスマンがよく利用しているという ことだ。 先のアトランタオリンピック(パラリンピック)でも段差のない駅が報道され ていた。 |
公共施設やホテル、飲食店、小売店、娯楽施設など公共的に利用される施設で、 障害者が自由に出入りできず、サービスが制限されることは違法行為とされる。 出入り口が段差になっておればスロープに改良、トイレも車いすで使用できな ければ、営業許可がおりないのである。 盲導犬・介助犬などの入場なども拒否してはならない。 |
聴覚、言語障害者が自由に通話出来ないことも差別とし、電話会社にリレー・ サービスを義務づけた。 聴覚、言語障害者がタイプ付きの電話で打ち込んだ会話文を、オペレーターが 通話相手の健常者に代読し、健常者の話を文字に変換して、障害者の電話の表 示画面に映し出す。このような通信手段もとられている。 |
ADA順守のため企業はお金がかかります。 しかし、米国では公民権法を基本に平等思想が広く浸透しており、企業の公共 性や社会的責任が厳しく問われる。 企業負担の緩和のため改善実施までの猶予期間が設けられ、一部に免除規定も あるが、一方で差別に対する提訴権を認め、その意味で法的な拘束力は強い。 |