福岡市公共サイン実態調査


1.調査目的
 福岡市では、高齢者や、障害者、外国人、市への訪問客など様々な人が生活しやすい環境づくりをめざし、利用しやすい建物・施設や交通システムの整備とともに、わかりやすい情報の提供など行政サービスの改善など、ユニバーサルデザインの理念のまちづくりを推進していくため、市民、民間企業、行政等が一体となった事業に取り組んでいます。
 今回の調査は、この一環として高齢者や障害のある方が、駅などの交通施設や商業施設、その周辺の歩道上などの公共サイン(案内板や行き先表示等の誘導サインなど)について、利用者の視点からチェックしていただき、それらの意見を基に今後の本市における公共サインの改善を提起するためのデータ収集をしました
2.調査概要
(1)調査方法
 @JR博多駅を起点とした周辺地域・施設内における設定ルート
  を回遊し、公共サインに関する実地調査を行うものです。
 A実地調査後に、博多駅交通センターの会議室で意見交換会。
 【以下の視点で、調査】
  ▽必要な箇所に必要な案内(トイレ、エレベーター、のりばへ
      の案内など)が掲示されているか。
  ▽案内に近寄って読むことが出来るか
  ▽気兼ねなくゆっくり見ることが出来るか
  ▽表示がはっきり読めるか
  ▽形や色が統一されているか
  ▽周りのものに埋もれていないか
  ▽「案内板」と理解できるか
  ▽暗すぎたり明るすぎたりしていないか
  ▽点字や音声案内が役に立っているか
  ▽内容がわかりやすいか、紛らわしくなっていないか
  ▽内容の更新に配慮されたものになっているか
  ▽周りの風景を阻害していないか
  ▽人的対応の場所がわかりやすいか
  ▽係員の対応は親切か
  ▽パンフレットなど手持ち資料がすぐわかるところにあるか、
      内容、サイズは適切か
     ▽その他
(2)調査箇所
 ○博多駅地区 JR博多駅-コンコース・きっぷ売り場周辺
    地下鉄博多駅、博多駅地下街、博多駅前交差点付近(歩道等)
  福岡交通センター -待合い所・きっぷ売り場周辺(1階、3階)
(3)調査日程
  ○日 時 平成16年12月16日(木)
      午前10:00(集合)〜 午後3時30分(解散)
3.調査者の人数
(1)調査者の人数
 @障害者(計9名)
  ▽視覚障害者  4名
  ▽聴覚障害者  2名(別途、手話通訳2名)
  ▽車いす使用者 3名
 A高齢者
  ▽             7名(各区1名)
  【スタッフの随行】
    ※福岡市            各グループに1名
   福岡市保健福祉局 総務部 計画課
    バリアフリー推進係
   福岡市総務企画局企画調整部
     (サイン取付業者調査委託業者) 各グループに2名(聞き取り、記録、撮影)
   ※事業者
      各施設の方に現地立会(駅構内商店街組合長)

博多駅サイン
新幹線中央入口の案内板の大きさや文字をチェック 全体に小さい
博多駅サイン3
車いすからの案内板の高さ・文字の見やすさチェック
博多駅サイン2
触知板(視覚障害者の方が地図を触って位置を知るための案内板)



  



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