出 前 福 祉

より理解を求めて、ありのままの己をさらす !

 
 かねてから「自分たちも何か社会に貢献できる活動をしたい」
と思っていた

平成7年7月13日(1995年)

福岡市中央区大手門の福岡市社会福祉会館、3階、大会議室で開催された
「第1回出前福祉研修会」に
視覚(3名)、聾唖(4名)、肢体(5名。内、車いす常用2名)
の計12名が出席した。

 福岡市身体障害者福祉協会の会員(約1,800名)に
障害者社会参加促進センター所長、H氏
呼びかけでこの活動に賛同した有志たちで発足した「出前福祉」の目的は
次のようなものである。

 障害を持った者やお年寄りが、地域で健やかで安心して生活できる
「福祉のまちづくり」を推進するため、
障害を持つ者がボランティアとしてチームを編成して、
地域団体の要請に応じて出向き、
われわれ自身がその生活体験を通じてもっている専門的な視点を活かして
物理的な壁をなくし、生活環境の改善が必要なことや心の壁を取り除き
相互に支えあう福祉の心を育むことの大切さを訴える。

 車いすやアイマスク歩行など障害の疑似体験をしてもらうことによって、
障害を持った者に対する正しい理解を促進し、
ノーマライゼーションの理念に基づく福祉のまちづくりを推進していく。

 研修会では各自の障害の外に
キャップハンディ(車いす、アイマスク、簡単な手話、点字)
を指導できる基礎的な技法を身につけるための実技の指導を受け、
今後の行動計画などの打ち合せをした。




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 車いすのおっさん 『出前福祉』活動のあしあと



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 私にとって今年(平成8年:1996年)は障害者問題を市民の皆様に認識し
理解していただく意義ある行動ができた。

 私自身の移動は地下鉄、タクシー、あるいは車いすを転がし単独でと
いろんな方法で目的地と自宅を往復し、
時には雨に打たれながら滑るリム(タイヤを回す部分)を
一生懸命に回した。

 この出前福祉のことを西日本新聞社が平成8年11月27日付 夕刊に掲載。





 当初は年間に数件の出前福祉の依頼でしたが、このような活動を

 行ってるということが周知されてきたのでしょう。

 日を追う度に増してきた。嬉しい限りです!

 そこへ、水を差す事件が。


 この出前活動を計画、提案し、身障協会に協力を求めたが、初め
 は渋り拒否していた。

 ではと、上述のように有志で活動を開始し、少なかった件数もマ
 スコミに取り上げられてから、依頼数の増加と人員の少なさで捌
 きれない状態に陥った。

 そこへ、理事会からの協力の声・・・・



 それは・・・


 活動費を出す、人員も供給するという「甘い言葉」でした。

 依頼が増え、人気が出てきたら、食指を動かし、
 「甘い汁だけ 吸って」掻っ攫う・・・己の実績に

 こんなやり方を心情として許せなかった。

 私は「断固、反対した」

 何故、当初から協力ができなかったのかという不信感を抱いてい
 たからである。

 企業に勤め、「生き馬の目を射抜く(盗む)」的、手法で営業を
 重ねてきた身には「福祉の現場」でも やはりという感に堪えな
 かった。

 地位を私物化し、傘下に収まれば面倒をみてやる! 
 不信感はこれまで以上に倍増
 争う気にもならない・・・・
 即刻(一年で)、「出前福祉」活動から身を引いた。
 
 現在は身障協会で各区毎に行われている。・・ようである?

                      2003.8.24 追記

2006年12月5日 西日本新聞 朝刊にこんな記事が
私たちの活動の下地が実ってきたのですね



 あらかわ福祉体験広場で体験してみよう 
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身をもって体験するとより理解・認識が・・・・
如何ですか? 百聞は一見(体験)に如かず!
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当事者(障害)を体験してみませんか



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