横断歩道で運転者の視線を見ながら渡ろうとするが、車は止まってくれない。私の存在が視野に入り、確認できているのにである。それも分別のありそうな紳士、淑女の方々が。

 これは信号のある横断歩道での出来事で、信号の無い横断歩道では危険を冒し一歩、いや私の場合は一車輪を踏み出し、走行車すれすれに待つ。そして運良く止まってくれる方があれば、深々と頭を下げお礼の会釈をしてから車いすの私は渡るのである。ところが中にはそれでも止まらず、車いすを避けるようにして中央線を越え、対行車線を走り去る人もある。
 
 横断歩道では歩行者がいれば一時停止、歩行者が渡り終わるのを確認し進行する、これが常識である。非常識な運転者が何と多いことか。全国交通安全週間も終わったが、今年は事故死も最悪になりそうだとか。狭い日本そんなに急がなくても、と思う。

1990/10/08:投稿
1990/10/10:掲載
初回































 
 ヨーイ・ドン号砲一発!これから先何が起こるか不安と期待、緊張の一瞬。心泊数は上がり、心臓の張り裂けんばかりの鼓動が顔面を伝う。スポーツの中で最も過酷といわれるマラソン、頚髄損傷で右手が頼みの綱であるがこれとて不全麻痺。残存機能での自己の限界への挑戦でもある。

 

 今、そのスタートラインを越え、鍛えた腕が車いすのハンドリムを回す。目標はハーフの完走。この日の為に1年間苦しい練習に耐え、その成果を発揮、確認出来るか否か?。脊損、頚損、悩性麻痺と障害のレベルはそれぞれ違う選手達。この中にいると不思議にも自分が障害者ということを忘れどの顔を見ても闘志を秘めたマラソンランナーの顔である。
 
 スポーツによる機能回復、治療訓練によって沢山の障害者が社会復帰している。完走した喜びは大きく、障害を克服し自立への自信が湧いて麻痺した下半身にまで血液が循環するようである。ゴール後、誰かが「完走すれば、皆チャンピオン」と云った。心に残る言葉である。

1991:1/24 (木)投稿
1991:1/27 (日)掲載
2回目
































 
 先日、ニュース、「こだま」等にブロック敷歩道が「ハイヒールでは歩きづらい」「足の疲れを感じる」と女性に不評を買っていると掲載されていましたが車椅子常用の障害者にとっても大変な負担になっている。目地が前輪に大きな抵抗となって加わりアスファルト歩道の倍以上に腕の力を必要とし、車で石畳の上を走った方ならおわかりと思うが大変な振動が体を同じように襲います。

 また、目地に心無い人が捨て割れたビンの欠片、或は金属片が角度的にタイヤに刺さりやすくなって落ちて頻繁にパンクをする。修理、交通費(タクシー)と経済的負担も大きく車椅子で歩道を利用しづらくなった。市では「歩道の良い環境を形成するために設置している」との事である。車椅子専用道路でも作ってくれるのだろうか?。

 また、福祉環境整備指針策定研究会なるものが学識経験者や市部長らで構成されていると聞くが市民の本当の声を真摯に受け止め対処されているのだろうか。

1991:4/17(水)投稿
1991:4/21(日)掲載
3回目








































 
 5年間なんと長い年月(時間)が掛かったのだろう。やっと念願のスロープが私の住む団地に設置される事になった。完成すれば、自由な日に、自由な時間に誰の手も借りずに外出が出来、帰宅も好きな時間に自由に当り前の事が出来るようになるのである。篭の鳥が篭から開放され自由に飛び回れたときの気持ちが分かるようである。



 健常者の時にはこの5段の階段は何とも思わないし、団地には階段があるのが当り前と思っていました!。然し、この階段が大きな障害物の何物でもないことに障害者の身になって初めて気が付きました。

 21世紀は高齢化社会を迎えて団地の階段、駅の階段、その他いろんな建築物の階段等の上り下りが辛く、または出来なくなる人達が益々増えてくると思われます。いや、増えるのである。行政に携わる方は机上の福祉論を唱える事よりも早くこれに気付き、対処して頂きたい、多くの寝たきりの高齢者、障害者をつくらないためにも。

1991/10/5:投稿
1991/10/9:掲載
4回目
































 
 市は障害者福祉を市政の重要な柱として、「完全参加と平等」をテーマとした国際障害者年の理念を実現する為、社会生活上ハンディキャップのある人々を含め誰もが安心して快適に暮らせる「街づくり」を目指して。という指針を策定してきた。

 然しこの間、歩道の段差、地下鉄のエレベーター設置等々、環境整備は改修、模様替えの際に改善されてはいるが改修前と変わらぬ所も多いようです。天神に今年四月完成した障害者用トイレは通路が狭い、ドアが重くて開閉しづらい、非常ベルが聞こえにくい等最初に障害者自身の声を聞き、設計をしておれば貴重な税金で手直しをする必要もなかったのでは。本当にやる気≠ェあるのか不信感だけが残る思いです。

 机上の福祉論を雄弁に論じることが出来ても現実を理解してなければ本物ではないのでは?。「うどん屋の釜」(湯=言うだけ)と言われないためにも、行政に携わる方、早く本物(真剣)になって下さい。お願いします。重度障害者より。


投稿:1992:6/15
掲載:1992:6/18
5回目
































 地域からの提言 表題:「車いす障害者は訴える」


 西鉄バスが年内に運賃値上げを九州運輸局に申請、値上げ理由に
 「収支改善」をかかげ、年度内実施を希望しているとのことである。
 2年毎の運賃見直しを理由に、値上げをし、その都度利用者へのサービス向上を唱ってきた。サービス向上といっても、他の大都市のように競合相手がいるわけでもなく、いわゆる独占企業でサービスの基準は比較できず、利用者にはサービス向上の実感がわいてこない。

 私もバスを利用し,微々たるではあるが収益増加に貢献していたが、頚髄損傷の重度身体障害者になって以来、利用したいのだが現在の構造では単独ではもちろん,介助をしてもらっても乗降は容易ではない。障害者になりたての頃、思いきって乗ってみようとバス停に行ったが乗降口のスピーカーから「車いすを畳んで乗車してください!?」という乗務員の無情の声。

 「畳んで乗車出来る障害の程度なら、
            車いすを利用していない!」
と、叫びたい気持ちと悔しさで心臓が破裂しそうになった。会社の方針に従い、忠実に働いている運転手さんには悪いけど!。なんと無理解と無知なのだろうかと、唖然とした。そして、ここに矛盾した障害者割引制度というものがあるのです。

 障害者がバスを利用する場合、運賃が割引になるが、車いすでは乗れないバスの運賃を半額にし、障害者には「理解ある優しい援助の手をさしのべています」という形だけの実りのない制度がなんとも空しく、理解できないのである。

 1991年9月の値上げ時に、6月の福岡市議会を傍聴。西鉄バスはリフトバスの導入計画はあるのか、との議員からの質問で担当者の答弁は西鉄バスから 「利用者が少ないから、導入の計画、全く無し」の回答を得たということであった。当り前でしょう!。利用できないのだから。しかし、多くの障害者団体から西鉄に対しリフトバス導入が要望され、必要性は承知のはず。運賃を半額にしている事を楯に、リフトバス導入を拒む「免罪符」代わりにしているように思われてならない。

 「障害者はもっと外に出て,行動しなければ道は開けない」などと、識者といわれる方々が障害者問題を雄弁に論じられるが、最も身近な庶民の公共交通機関であるバスを利用できないことも。
 また、これが障害者の行動範囲、社会参加、雇用をも阻害している一因でもあることも解っていない矛盾した机上の福祉論がまかり通り、障害者からの真実の声が消されている。バスの乗降口には、車いすマークが貼ってあるが、これを見る度に何か虚しく、情けなくなってきます。

 アメリカでは画期的な福祉法が成立し、バス、列車など全ての交通機関は障害者が自由に利用できるよう配慮する事。もしこれに従わなかった場合は10万ドル以下の罰金が科せられるというものです。これは全ての障害者の社会参加を阻害してはならない、またはあらゆる差別を禁じ機会平等を保障したものです。

 罰則、罰金が法的に科せられるようになったら従い、国からの援助があれば配慮するのではなく「車いすでも自由に、誰もが乗ることができ、目前に迫る超高齢化社会を先取りする画期的な公共交通機関、福岡にあり!」といった、米国よりも、もっと進んだ発想の転換を運輸関係企業及び行政の方々に期待し、望むことは無理なのでしょうか?。

1993/11/6:投稿
1993/12/1:掲載

2001年春からこれまで全車に貼付されていた「車いすマーク」が
外され、フロント上部と乗降口・後部にこれまでよりも大きな「車い
すマーク」が貼付された車両がスロープ付きとなった。
下記にリンクしています。クリックで移動!
 news!欄を見る(写真付きでスロープ付きバスを紹介)  
 このページに戻るには左のMenu欄をクリック(どの項目でもいいですよ)

この記事を読んで体験者が投稿!
 
 「こんにちわ」「おじさん散歩ね!」と駆け寄って来る子供達。そして、小さな腕で優しく、私の車いすを押してくれるのである。
 私が、皆の前に姿を現すようになって5年、最初は遠卷きにして「どうして車いすに乗っているのか」と興味深く尋ねる可愛い子供達。多分、今まで目にしたことの無い珍しさと見慣れない乗り物に乗っている変な人と映ったのだろう。

 しかし、今は違和感もなくごく、自然に、それも当り前のように私に接してくれるのである。これは私の住んでいる団地での出来事である。 一歩、通りへ出れば嫌な言葉が、視線が感じられる事が度々ある。 

 これらは、物心付く幼児の頃から接して育った子と接していない子との認識の差であり、その子供達を責める気は毛頭ない。
 大人の都合で障害児と健常児が分けられている日本の分離教育が如何に愚かなものか如実に表している一面ではないだろうか。

1993:5/8  投稿
1993:5/10 掲載
8回目



























 
 街は奇麗なカラー歩道に変わり気分も爽快になって散歩するのに絶好の季節になって参りました。しかし私には魔の茶色い物体が気になり、地面と見合いをし、一時も目を逸さないように蛇行を繰り返し行かねばならず、景色を見ながらの散歩はなかなか出来ない。

 この物体を踏んだら最後、車いすを下りて拭くことも、ハンドリムにまでそれがへ張り着き、身動きが取れなくなってしまう。大変困ったものだ。それは犬が非情にも落として行った例の排泄物。

 私も以前、飼っていたので糞の処理には手古摺らされた経験があり散歩に出ると必ずといっていいほど所かまわず糞尿をまき散らすが、それを処理するのは犬を飼う人の義務であり、常識であると思う。

 然しこの常識のない人が多いのか、歩道のいたるところに見られる。また糞にはいろんな菌が存在し、非衛生的でもある。犬を飼う方は必ず処理を。でなければ飼う資格なんかありません。お願いします!


1993/10/21 投稿
1993/10/29 掲載
9回目

































 
 照り返しで40度超える猛暑の中、額に大粒の汗を流し、老人の乗った車いすを押す老婆を目にした。なぜ乗らないのだろう≠ニ、寒いほど空調の効いたバスの座席からその時は思った。その疑問が同じ車いすの身になって解けた。それは、乗れないということに。(スロープ付きは現在一部では運行)。

乗客の皆さんに勇気を出し介助の声を掛けても、何時も親切な方ばかりとは限らず「迷惑だ、邪魔だ」と思われはしないかと気になって二の足を踏む。運賃割引制度はあっても車いす常用の私には「絵に書いた餅」。

 積極的に社会参加をし、行動範囲を広げようと本当に必要とする人達が恩恵を受けにくい【バラマキ福祉割引】は無用。移動手段として誰もが自由に、何時でも手軽に利用できる環境が整ってこそ本物の公共交通機関を担っていると言えるのではないだろうか。皆さんと同じように料金を払い引け目を感じず堂々と乗車したい。
 
H7/8/10 投稿
H7/8/21 掲載
10回目



この記事を読んで体験者が投稿!



































 「福岡市地下鉄全駅にエレベーター設置、高齢者や障害のある方たちにとってはとても利用しやすくなり、関係者は喜んでいた」との記事が本紙夕刊に掲載されていた。
果たしてそうだろうか。私は車いす常用の頚椎損傷者です。3駅(天神・西新・姪浜)設置のころから利用しています。

 当時は「何時でも自由に」利用されるよう早く全駅にできないものだろうかと願っていました。しかし、全駅に設置されても不安は拭えません。それは車両とホーム間の段差や隙間があるため設置前と変らず単独では転倒などの危険があり、乗降には介助が必要。

 これまで利用して着駅に駅員が居なかったのが5割。これではエレベーターが設置されても車いすにとっては従来と変らぬ状況が続く、ソフト面が不充分だ。ホームと車両の障壁が無ければ単独で可能だが。バリアフリーとは何だろう。
ハードは立派でもソフト(心)がなければ「絵に描いた餅」でしかない。


メール拝見いたしました。
ご意見は今後の市政の参考にさせていただきます。
今後とも市政へのご理解とご協力をお願いいたします。
               福岡市長  山崎 広太郎
>************************************************************
>[市長へのひとこと] メール
>************************************************************
>【送信日時】2000年06月01日 19時34分27秒
>【タイトル】地下鉄3号線のバリアフリー設備
>【住  所】福岡市*************
>【氏  名】新開俊光
>【性  別】男性
>【年  齢】50歳代
>【電話番号】***−****
>【E-mail 】shinkai-tosimitu@mvh.biglobe.ne.jp
>【内  容】
> 地下鉄3号線に最新設備を!
>
>これまでホームと車両間の段差や隙間は駅員の介助や別あつらえの簡易
>スロープを臨時に取り付け、車いすの方は乗り降りをしていた。
>これを東京首都圏の私鉄がホームに工夫を凝らし、安全でしかもスピー
>ディーに乗降できる設備を開発した。
>
>その設備とは駅員の遠隔操作で、ホームの先端部(車両乗降口に近い)
>が圧搾空気で瞬間に持ち上がり、段差と隙間を無くすもの。
>つまり、これまでの簡易スロープを人手によって設置していたのを自動
>的にできるようにした。理想的な乗降スロープ設備です。
>
>大きさは横3m、縦2mほどの鉄板に車両と接触する部分は硬質のゴム
>状のものでした。
>300kgに耐えるとのことで、電動車いすも利用できる。
>(ビデオに収録)
>NHKなので私鉄の社名は出なかったのだが羽田空港駅となっていたの
>で当地の方はすぐにお分かりでしょう。
>
>P.S
>NHKさんより連絡あり
>京浜急行の羽田空港駅ということです。

>数年前、福岡市地下鉄3号線の説明会に出席しこの問題で質問した。
>(当時:身体障害者相談員)
>その時の、市地下鉄交通局の担当者は隙間や段差の問題は1、2号線同
>様、解決できてないとの回答だった。
>
>要は当事者(車いす利用者)の要望など聞く耳は念頭になく、一方的
>な説明会で終わったのである。
>
>現在、地下鉄(1・2号線)には全駅にエレベーターが設置されました
>が完成後、工事を行なったので、3から4倍もの費用をかけた。
>ちなみに、1基3億円という桁違いのもの。
>
>現在、工事中の3号線を見直し、追加工事としてこの「自動スロープ」
>を設置されることを望む次第です!
>
>貴重な税金を有効に使っていただくためにも!
>当事者の意見・要望を聞く耳を持っていいただき目を覚ましてほしいも
>のです。
>
>山崎広太郎市長さんの私的諮問機関が提言したDNA計画
>この提言は行政評価・企業会計システムや民間の経営手法などを取り入れ
>市民の参画・監視などの視点を盛り込んでコスト意識やサービス精神を行
>なうという斬新な計画だと聞くこれを実証するためにも!
>
>
>バリアフリー問題を当事者(車いす常用)の視点でホームページで啓発・
>啓蒙しております。
>
> 一度、覗いていただければ幸いです。
> ホームページアドレス
>  http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinkai/
>
> 失礼しました。














































>**************************************************************
>[市長へのひとこと] メール
>**************************************************************
>障害者マップが活用されていないとすれば問題です。
>調査しご連絡します。
>市長より【送信日時】2000年09月02日 09時56分15秒
>【タイトル】防災訓練に思う
>【住  所】************
>【氏  名】新開 俊光
>【性  別】男性
>【年  齢】50歳代
>【電話番号】***-****
>【E-mail 】shinkai-tosimitu@mvh.biglobe.ne.jp
>【内  容】
> 昨日は「防災の日」、危機管理センターを首相官邸に置き、森総理大臣
>を筆頭に防災訓練が行なわれました。
>何時、襲うか分らない災害には必要なことでしょう。
>
>これについて重度の車いす常用の立場から一言。

>阪神・淡路大震災の教訓を受けて、対策が次々と追加されてきました。
>その中でもインターネット情報は災害実情の映像を伝えています。
>有珠山しかり、三宅島も刻々とネットを通じて知ることが出来ます。
>これらはほとんど、民間ボランティアなどの活躍が主。
>災害地からのインターネットの利用が必須となってきました。
>
>ところで、福岡市にも先の大震災の教訓で「緊急通報システム機器設置」
>とは別に災害弱者といわれる、寝たきりの高齢者・重度障害者の情報を個
>別に管理する「障害者マップ」というシステムを平成八年に開設していま
>す。
>
>これは、当人の情報(障害程度など)の他、家族の全員を記載しプライバ
>シーに関する全てです。
>管理は行政(管轄する区役所・消防署・警察署・民生員)に各々保管され
>ていると聞いています。
>
>災害が起ればその情報(書類に記載された)の元に直に駆けつけるシステ
>ムです。
>
>開設時、プライバシーと命と、どっちが大事か!
>と、福祉関係者から強く勧められ登録いたしました。
>
> しかし、しかし。
>このシステム開設後、毎年春、秋と防災訓練が行なわれてきましたが一度
>も、訓練要請は勿論、身元所在確認などの連絡(電話や訪問)は無し。
>
>訓練とは日頃から登録者(寝たきり高齢者・重度障害者)に接し、個々に
>違う、障害程度などを当該担当者が把握していなければ災害が起ってから
>ではどう対処していいのか解らない。常に顔の見える対策を行ないそれら
>が目的と思うのです。
>
>先の(平成11年6月29日)の大水害でも樋井川が冠水し、市から避難勧告
>が発せられました。
>皆、勤めに出て、私は一人。
>当該地区に居るのにも関わらず、何の連絡も無し。
>  
>「障害者マップ」の発案は多分、当時の担当者(行政や福祉関係者)が己
>の点取りに奔走、高齢者・障害者を利用したと受け止められても仕方ない。
>他市から問われれば当市にはこんなシステムがあり配慮していると自慢し
>たいのでしょう。
>(噂を聞いてそのように思った。本音かも!)
> 
>情報を記した書類は各部署の金庫か書棚に「ほこり」を被って眠っている
>のでしょう。
> また、現場はこのようなシステムがあることさえ、知らないのかも?
>
>これと同じシステムが宮崎市消防署にあることをテレビニュースで知り
>ました。システムは同じですが運用方法が福岡市とは違うのです。
>
>情報をコンピューターにインプットし、当該地区に災害が起れば瞬時に
>して登録者のデーターが管理センターはもとより各消防車に設置された
>「カー・ナビ」に映し出され、登録者の位置を確認、そこをクリックす
>ればあらゆる情報が得られ、素早い対応が出来るようになっていた。
>
>数十万単位の地域の行政は対処が素早いが図体の大きい?福岡市は動き
>がとれないのでしょうか
> 
>寝たきり高齢者・重度障害者は災害が起れば自力では避難できない。
>誰かの手助けがなければ「死を待つ」ことに。
>
> 行政に頼らず、自分で避難方法を考えなくては。
>
> 「うどん屋の釜」という言葉がありますが
> 福岡のシステムはそのようですね!

 このメールに対し、
 担当の地域障害福祉課○○氏から電話があった。
 御礼のメールを市長宛て、送信・・・・


----- Original Message ----- 
From: "Shinkai" <shinkai-tosimitu@mvh.biglobe.ne.jp>
To: <hitokoto-m@city.fukuoka.jp>
Sent: Saturday, September 09, 2000 10:20 AM
Subject: Re: [市長へのひとこと]メール


>  山崎市長さま
> 
>  中央区の新開です。
> 
>  昨日(9月8日)、地域障害福祉課の***氏より
>  下記の件で電話をいただきました。
> 
>  期待にそえるよう努力するということでした。
> 
>  「障害者マップ」システムを現在の書類ではなくカーナビ
>  (IT)システムにグレードアップしていただければ災害時に
>  威力を発揮するものと思います。
>  また、登録した高齢者・障害者にも迅速な対応が行なわれ
>  安心できることでしょう。
>  「障害者マップ」運用を活かすためにもご検討願います。
> 
>  担当部署からの回答も電話でなくメールでいただければ幸いです。
>  電話ではその場限りのやり取りで終わってしまいます。
>  折角「市長へのひとこと」メールを設置されましたので、
>  これらの提言。要望を生かすためにも。
> 
>  ありがとうございました。












































>***************************************************
>[市長へのひとこと] メール
>***************************************************
> 担当者よりご返事させます。市長より

【送信日時】2001年10月13日 16時37分05秒
>【タイトル】車道と歩道の段差(よかトピア橋西交差点)
>【住  所】福岡市中央区
>【氏  名】新開 俊光
>【性  別】男性
>【年  齢】50歳代
>【電話番号】***-****
>【E-mail 】shinkai-tosimitu@mvh.biglobe.ne.jp
>【内  容】
> 本日(平成13年10月13日)、福岡都市高速道一号線 百道浜−
> 福重間が開通し、沿線住民の生活やビジネス、観光などが大き
> く変わり、福岡市も発展することでしょう。
> ところで、高速道延長工事に伴ない、百道ランプの工事、及び
> 周辺道路(取り付け道)の改修も同時に行なわれました。
>
> そこで、樋井川に架かる橋(シーホーク、SRP間)の歩道
> (よかトピア橋西交差点)も一部改修されました。
> この、「よかトピア橋西」部の車道と歩道は以前から勾配が大
> きく、また、段差もあり、渡り難い箇所の一つでした。
>
> 昨年、「交通バリアフリー法」が施行され、交通関係施設のみな
> らず、いろんな施設などにもバリアフリー思想が浸透し、改善が
> 順次、行なわれており、車いす常用の障害者にとって安心して外
> 出できるようになりつつあります。嬉しいことです。
>
> 当然、この箇所(よかトピア橋西)も、車いすにとって通りやす
> い歩道に改修されているものと思っていました。
> が、しかし、本日(10.13)通ってみたところ、車道と歩道の縁
> 石部の段差は2センチ内におさめられていますが、その先の歩道
> の勾配が改修前よりも大きく、それも斜め勾配(車道へ向かって
> 右勾配が大)となっているため、転倒あるいは車道側へ逆戻りす
> る危険なものとなっております。(写真が添付できないのが残念
> です)
>
> このような危険な歩道を造らなければならない理由をお聞かせ願
> えれば幸いです。
>
> 地行浜・百道浜地区にはこの他にも、段差の大きいものや勾配の
> キツイ横断歩道があります。
> そこで、提案です。チェックをお願いしたく思います。
> 担当部署の方と同行してもかまいません。如何でしょう?
>
>
> 以前(二年ほど前)、ある市議(博多区・M氏)が障害者団体
> (市身障協会)の総会に出席された際、今後、道路等の竣工時に
> は車いすなどが通りやすいものとなっているか、否かをチェック
> するようになったので危険な段差はなくなると発言されておりま
> した。
>
> 現実にはそのようなことは行なわれておらず、
> 虚偽だったのでしょうね!
>
> 担当部署からの返答はメールでおねがいしたく思います。
> 前回は電話でしたので・・・
> ファイルができませんでした。
>
> 障害者・高齢者が住みやすい街は誰もが住みやすい街では
> ないでしょうか!
>
> 障害を持つ者が住みやすいまち「福岡」と自慢できる街に!
>
> **** 車いすの視点で社会を探る!*************
>E-mail  shinkai-tosimitu@mvh.biglobe.ne.jp
>URL http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinkai/
>  〜〜〜 車いすのおっさん 〜〜〜
>


担当の福岡市高速道路対策課からの回答をいただきました
----- Original Message ----- 
From: <kosoku.PWB@city.fukuoka.jp>
To: <shinkai-tosimitu@mvh.biglobe.ne.jp>
Sent: Friday, October 26, 2001 5:33 PM
Subject: 「市長へのひとこと」のお返事について


>  ご指摘ありがとうございました。
>  よかトピア橋西交差点の歩道部の勾配につきましては、
>   福岡市高速道路対策課が、工事を実施した福岡北九州高
>  速道路公社と道路管理者である早良区役所と協議し、早
>  急に手直し工事を実施するよう指示しておりますので、
>  よろしくご理解願います。
>   今後ともお気づきの点がありましたら連絡をお願いいた
>   します。
>   なお、地行浜と百道浜の件につきましては、中央区役所
>   及び早良区役所から改めてご連絡申し上げます。
> 
> 
>                              平成13年10月26日
>                               福岡市高速道路対策課
> 
> 
これを受けて、平成13年10月30日
中央区・早良区の維持管理課、地域整備課から
4名の参加をいただき、地行浜・百道浜の車歩道段差点検
をしました。



この日は快晴、この空のように
晴れ晴れとして気持良く対応していただきました。
関係者の方に感謝します。
ありがとうございました
m(__)m

チェック箇所の地図及び改修経過・結果を見る
2009-7-15 更新

======================
この点検終了後、順次改修工事が開始され
今日(11/9)現在、2個所が改修されました。
上記のチェック箇所地図から掲載ページへリンク
デジカメ写真で改修前・改修後の模様を
見ることが出来ます。

市の早い、対応に感謝します。合掌
2001.11.9記
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障害者とパソコン
 ただ今、Windows98を使いこなせるように奮闘中である。  これまで十二年間、使用していたパソコンに比べ、記憶装置や記  憶したプログラムを処理し、制御する人間の「脳みそ」にあたる  CPU(中央演算装置)の能力は十倍以上で文字や画像をあっと  いう間に表示する。  このWindows98というOS(基本ソフト)はこれまでの  ものに比べ、コンピューターのコマンド(命令)と言われるコン  ピューター用語などの知識があまりなくても使うことができると  いうことで爆発的にパソコンが普及する要因となった。  コンピューターの概要を習ったのは昭和四十年、大学の電子工学  部に在籍している時であった。当時のコンピューターの装置は教  室を全部、占拠するほどの大きさだった。  真空管を主に使っていたので、数百本が発する熱量は大変なもの。  演算処理装置はこの熱が大敵である。正常な働きを維持するには  室温を二十度に保つための大がかりな空調設備も必要であった。  それが今は、この数倍いや数十倍もの大きさに匹敵するコンピュ  ーターが机上にある。  室温など調節することもなく本体に取り付けられた小さなファン  が静かに回っている。  詳しくは知らないがコンピューターは元々、大砲の着弾地を正確  にする弾道計算に用いたのが最初とのこと。  その後、軍事衛星や観測衛星に積み込むため小型化し、軌道計算  や膨大なデータ収集に威力を発揮。  ここ四、五年で日本国内でも三千万人ほどの利用者(保有者)が  増えた。インターネットや電子メールなども、元は軍事用に開発  されたのが民間に転用された。  世界的には数億人が利用しているとのこと。  このインターネットは世界各地と"アッ"という間に情報交換がで  きる。  私も最近、プロバイダー(取次ぎ業者)と契約した。  いろんなホーム・ページ(会社や個人を紹介した文字や画像)を  覗いていたところ、清水哲氏が開設したページを見つけた。  彼はジャイアンツの清原・桑田が甲子園に出場したPL学園野球  部の一年先輩である。  昭和六十年の秋、関西学生リーグの公式戦、近畿大学との試合中  に二塁へヘッドスライディング。  その時、相手のショートと激突し首の骨を折り、首から下が動か  ない四肢麻痺の重度障害者になった。  この彼が、素敵な仲間に囲まれ、障害者の立場から啓蒙・啓発を  しているのだ。  普段はベッド上から各地で知り合った仲間や講演先の段取りなど  を電子メールを使い情報交換している。  口にくわえた棒でキーボードを打つ(押す)のは指を使って入力  するように操作は簡単ではない。  しかし、棒一本で入力できるように改良されているので難なく使  いこなしているようだ。  最重度の四肢麻痺にもかかわらず、ボランティアの助けを受け、  各地で講演などをしている姿に感動と勇気を与えられた。  早速、彼との交信を始めた。メールの交信記録も徐々に増え、こ  のページを介して他にも仲間ができた。  インターネット用語ではメールで知り合った友人を「メル友」と  言う。  従来のパソコン通信といえばある程度の専門知識を必要とし、交  信人口は限られていた。  それが、Windowsというソフトが開発され、専門知識はあ  まり必要なく、簡単にパソコンを使いこなせるようになった。  平成10年(一九九八)、七月には改良版のWindows98が  発売され、益々使いやすくなった。  昨年にはより以上改良されたXPが出た。  このインターネット、障害者が意思を伝える画期的な道具だ。  視覚障害の方には音声や拡大文字など、聴覚障害の方には画面に  表示された手話などで意思を伝えられる。  言語障害の方に至ってはこれまでコミュニケーションを持つのが  困難だったのが電子メールではそれを全く感じさせない。  家に閉じ込もりがちな四肢麻痺の重度障害者が居ながらにして遠  くの方とそれもほとんど障壁もなく交流や情報交換の場ができる。  ここには何のハンディも感じさせない。  なんと素晴らしいものだろう。  パソコンの前に座り、キーボードを操作している姿は暗い印象を  与えるがこれが正反対で、昔と違って今は積極的に外に向かって  情報を発信している。コミュニケーションを図っている方の多い  ということだ。  また、世界の情報が瞬時に得られることは移動の困難な重度の障  害者には必要不可欠なものとなった。  障害者のために開発されたと言っても良い、パソコンはこれから  のIT社会で健常者・障害者の垣根を取り払うことができるので  はないのでしょうか。それには障害者を対象としたIT講習会の  充実が望まれる。    オフ会といって、普段はメール交換のみで交信している人々が実  際に会って世代を超えて親睦を深めるといった交流会なども行わ  れている。益々、盛んになるインターネット。  だが、購入するには値が張る品物、簡単には手にすることはでき  ない。行政も障害者の社会参加を促進する一手段としてパソコン  の貸し出し、資金援助などを積極的に推進して欲しいものだ。  IT情報社会に取り残されないためにも。  ========================
  紙面の関係で全文ではなく最後の部分
  が掲載される。
 
  2002/11/5 記

































2005.1.14 歩道段差改良工事が開始されました



改修終了(2005.2.3)


























2005.1.19 歩道段差改良工事が開始されました


取材中しばらくお待ちください
改修終了(2005.2.3)








































 改修済み更新 2009.7.15 




































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