褥瘡(床ずれ)



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「床ずれ」のことを「褥瘡(じょくそう)」といいます。

「褥」には「ふとん」という意味があり、「瘡」は「カサブタ」の「カサ」で、

「キズ」という意味があります。

漢字の指し示す「褥瘡」の意味は「寝床でできる傷」というところでしょうか

英語では「床ずれ」のことをbedsore (ベッドでできる傷)、

ラテン語でdeca-bitus (横たわる)と言いますが

近年ではpressure-ulcer (圧迫でできる潰瘍)と、より具体的な

表現になっています。

床ずれの原因の一つはその英語名が示すとおり圧迫です。

一般に床ずれが発生する圧迫(毛細血管内圧)は32mmHgと

いわれています。

手の甲を軽く押して指を離したとき、その部分が白くなっていませんか?

白くなっていたら、そこには32mmHg以上の圧力がかかっていたこと

になります

32mmHgより強い圧力が毛細血管に局所的にかかると血行が遮断され

皮膚に栄養、代謝障害がおこります。

この状態が長時間持続したり、繰り返しおこると皮膚に虚血性変化が生じ

床ずれが発生します。


車いすなどの乗り移り時に「どすん」と堅い金属部に当てたり、

失敗し、床で強打して「アザ」を作り

そこから褥瘡になることも。

脊髄を傷め、菌に対し抵抗力の弱い体質になっているので治るには

数カ月を要する。

 手当を怠ると最悪の場合はレンサ球菌やブドウ球菌が血管に進入、

中毒症状をおこし、

敗血症で死に至ることもある。

 毎日の生活の中でも、

車いすに乗っている時も血行を良くするため、絶えず「プッシュアップ」を

繰り返したり、

ベッドに横になっても2、3時間毎に介助によって体位を換え、

それに備えている。

脊髄損傷でなくても内蔵やその他の手術後、

ベッドに5時間も同じ体位でいると褥瘡ができる。

その他に日常的に

栄養

清潔

に気を付けねばならない




細心の処置をしてきたが・・・・
昨年、11月頃から右腕肩関節の痛みがひどくなり、日常生活に支障が出た。
ベッドへの乗り移りはもとより、入浴などが困難に。
プッシュアップが思うようにできず、何度も坐骨部を擦り当て
皮膚が剥けて、治らずその部分に「褥瘡」をつくってしまった。

「詳細」
2009.9.9 記

腰椎骨折(L1・L2)固定手術で3ヶ月治療入院
その際、大転子部にできた「褥瘡」の摘出手術をする
「詳細」
2011.6.21追記

こんな記事を思い出しました 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

往年のスーパーマン俳優、クリストファー・リーヴ死去のニュース。
リーヴが乗馬中の事故で脊髄を損傷する大怪我をしたのは95年。スーパーマンが手足を動かせず、呼吸さえ人工呼吸器の世話になるような肉体の牢獄に閉じ込められたという運命の皮肉。

当時のアメリカのメディアが大きく報道した。AP電は、死因を床ずれからの感染合併症と伝えた。享年52歳 〜〜〜〜〜〜〜〜








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厚生労働省が褥瘡(床ずれ)は診療報酬減点! 平成14年2月15日
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