平成8年度
バリアフリー型の交通施設のあり方に関する調査


〜フィールド調査 プログラム〜

実施日:平成8年11月21日(木)
集合場所:福岡市障害者社会参加促進センター(市社会福祉会館内3F)


1:30  あいさつ  建設省九州地方建設局企画部都市調査課
 東係長
1:35  自己紹介  九地建/東係長、猪狩主任
 促進センター/外園所長、石松、新開、柴田
 国際航業/山崎、一ノ瀬、町田、友田
 九州大学/石田、浦川      (敬称略)
1:45  ルート説明  国際航業/山崎
1:50  車椅子走行      ┐
 松葉杖走行      ├ 説明
 視覚障害者ガイド   ┘
 促進センター/外園所長 他
2:00
 
3:30
 START
 センター着
 フィールド調査 (約1時間30分)
3:45  意見交換
4:30  解散








11月21日(木) 晴。

九地建、障害者(車いす・松葉杖・視覚)、国際航業、九大学生など総勢12名で上記ルート(赤線)

の歩道の点検をする。

(○中の数字は点検個所を示す。調査資料では写真をもって示されていた)

着眼点 は生活道路に位置付けられ、バリアフリー として整備されていない道路。

狭幅員が主な原因となり、バリアフリーにとって阻害となるものを中心に見た。


幹線道路から外れた住宅街の歩道


住宅街の道路はほとんど歩道幅員@が確保されておらず、歩道構造はマウントアップ形態Aと

なっている。

このマウントアップ形態により歩道のすり付け部が片勾配となっている。

幅員が狭いため横断勾配が急でこの住宅街の歩道は車いすでの通行は危険である。

また、Dの個所ではすり付け部が波状になり、路面の凹凸が目立つ。

Eの個所ではグレーチング(排水溝の金属蓋)の目(スリット)が大きく、

車いすの前輪(キャスター)がはまり込む危険がある。



G、Hは歩道上に自転車や電柱の障害物があり、車いすでは通行できない。

Iは交差点の段差が大きく、やはり車いすでは介助などが必要。

Jは片側歩道で無理に歩道を設置したため有効幅員がなく、安全な歩道の形態をなしてない。

上記のように歩道の狭幅員や障害物のため、車いすでの通行はほとんどできない。

車道を通らねばならない。


主 要 幹 線 道 路


KからLの大濠公園までの主要幹線道路は充分な整備がなされており、歩道幅員なども十分に確保され、

バリアフリーの点からも配慮されている。

MからOまでも整備されていた。

更に、どのように整備すればより良いかをチェックする。

歩道の舗装材に起因する凹凸、車道との段差など手直し部が数ヵ所あった。

また、人的な障害物として、駐輪による歩道の占拠。

特に簡易保険事務センター前や地下鉄出入り口に目立つ。

横断歩道橋のため、遠回りを強いられる。

などの改良点があった。

建設省九州地方建設局企画部都市調査課による各地区の歩道整備調査によって

平成11年9月10日に建設省が26年ぶりに構造基準を策定した。
(車いすが見た社会:視点論点のスロープ欄に記載)


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