Vancouver 在住の加藤氏からの福祉情報紹介

カナダ・バンクーバーにお住まいの加藤幹彦氏から「車椅子の街」という
タイトルで障害者に優しい国を紹介していただきました

(1999.9.15 加藤氏ホームページより転写)



車椅子の街

 
 バスに乗ったら、目の前に車椅子の人がいました。後ろと横の椅子は、車椅子の人が乗ったときだけ、たたまれるのです。  バスの床から渡し板が出てきます。あとは自力で。
 よく見てください。バスの床そのものが歩道とほぼ同じ高さです。私みたいな特徴の無い人のためにも、やさしく出来ています。
 この印のついたバスには、車椅子用の装置が装備されているのです。
 10年前に、私がカナダに来たころにもたくさん走っていましたが、今は我が家の前を走るバスの99%がこれです。


  車椅子の人がバス停にいると、運転手の操作で渡り板が出ます。車椅子は自力で乗車します。
  その間に椅子を立て(椅子に座っていた人はだまって立ちます)、車椅子を導いて安全ベルト
  を締めます。
  手馴れてはいても、数分はバスは動きません。
  「オソイゾー」という声は聞いたことがありません。もっとも、運転手がバスを止めたまま、
  コーヒーを買いに行っても、文句を言わない人達です。

 歩道に段差が無いのは、言うまでも有りません。ダウンタウンにも多くの車椅子の人が歩いています。
 勿論、公共の建物は、階段のほかにスロープがあります。スロープが作れない場合は、右のようなのが有ります。



  歩道に段差が無いのはアタリマエダノクラッカー(伊勢湾台風のときマエダノクラッカーで
  食いつなぎました。他の食料品は無くなったのに、これだけ残っていました)なのですが、
  お役所は勿論、不特定の人が出入りする建物は、階段の脇にスロープがあります
  (古い建物は改築してでも)。

  駐車場には必ず身障者用の場所が、もっとも便利な位置にあります。スキー場やゴルフ場
  でもです。
  有る会社の社長さんが急ぎの用で部屋の戻るため、身障者用の所に駐車して、
  罰金を払ったことがあるそうです(自分の会社のですよ)。

  Vancouverでは、街の中で多くの車椅子を見かけます。身体障害者や老人が乗っています。
  「日本より障害者が多いね」とおっしゃた日本人がいます。
  私は、日本では老人や障害者は、車椅子ではなく、寝台に括り付けられているだけだと思
  います。

 左のガラスの箱は何か、わかりますか。私は公衆電話箱かと思いました。隣に階段がありますね。じつは、車椅子用のリフト(エレベータというほどのものじゃないのです)。ダウンタウンのセントラル・パシフィク・モールで見かけました。
 どんな小さな食堂・レストランでも、車椅子用のお手洗いが必ず有ります。これは義務なのだそうです。



  Vancouverの障害者対策を、私の目に入ったものだけ紹介しまた。
  当地では当たり前の景色なので、目下手元に写真がありませんのでこれまでですが、
  今後視点を変えて眺めて、追加してまいります。

1999年9月9日






貴重な福祉情報ありがとうございました。
福祉行政関係の方、日本にも早く、このような優しい街が実現されんことを!!

車いすのオッサンは嬉しくて感動しています
感謝、感謝!


訃報!

2000.7.27 永眠されました。

心からご冥福を

合掌

これまでの交流の足跡を残す意味で
このページは当初のままにしておきます


カナダ在住のシニア・スキーヤー
三遊亭雪楽(加藤氏)のホームページ アドレスです
スキー情報が満載です。


白銀の世界へ、どうぞ!


http://www.geocities.co.jp/Colosseum/1629/index.html

素晴らしいホームページでした。


福祉先進国にお住まいの方の情報をお待ちしています。


平成12年11月21日付け西日本新聞 「こだま」に
カナダを旅行されたT子さんが日本の福祉設備の遅れを投稿

「遅れ」を実感、福祉への意識

日本の福祉はほかの先進国に比べ、20年ほどの遅れがあるらしい。
確かにそうだと感じる。
今年の夏、カナダに行ったのだが、その福祉設備の充実ぶりに驚いた。

バスや電車は昇降口に段差がなく、車いす利用の人でも、
一人で乗り降りできるようになっている。

また、デパートやレストランなど大抵の建物には障害者専用の
駐車場やトイレが設けられている。

国民の意識も素晴らしく、どんなに込んでいても、
健常者は障害者専用の設備を
利用しない。

日本ではただ、入口に近いからという理由だけで、他に空いている
ところがあっても障害者用の駐車場に止める人がいる。
カナダでこのようなことをすると、逆に健常者から非難を浴びるだろう。

スウェーデンのようないわゆる福祉国家で、これらの光景を
目にするならともかく、何の先入観も持たずに行った国で
日本との差をこうもあからさまに見せつけられた私は、
大きなショックを受けた。

日本においても、早期の福祉設備拡充を願う。

海外旅行の経験がない私は、諸外国の福祉事情は
雑誌・新聞・他のメディアで得ている状況です。

福祉情報を提供をしていただければ幸いです。
よろしくお願いします。


国   名
情  報  項  目
 ニュージーランド  KAIAPOI市在住の伊藤氏から報告
 アメリカ合衆国  シアトル市在住のA・T氏から報告
 乙武君アメリカ バリアフリー考!




外国の福祉事情を訪問したサイト リンク集
国   名
情  報  項  目
 デンマーク  デンマークの福祉システム その1
 出典:http://www001.upp.so-net.ne.jp/aeac/index.html
 
 デンマークでの福祉実習
 出典:http://www.itoh.org/io/welfare/denmark.html


   
 




福祉関係 情報サイト
日  付
新 着 情 報 項 目
2007-10-25 
 障害者の社会参加促進等に関する国際比較調査(内閣府意識調査)
   
 




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